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…えっと?
好きじゃない?
からかった?
「……ハハッ……」
そうだよね。私を好きになる物好きなんて、いるはずない。
「……ゲッ!!谷口!!」
「……えっ?」
堂本くんの周りに集まっていた人たちみんなの視線が私に集中した。
堂本くんと目が合った。
これでも結構悩んだと思う。
告白されたのは嬉しかった。
だけど、断らなきゃって。
どうやって言えばいいのかも分からないけど、傷付けるのを最小限にしなきゃって。
…なんだ。…始めから考えなくていいことだったんだ。
「……ッ!……谷口!!!」
目を逸らし、踵を返し、思いっきり走って逃げた。
あの場にいたくなかった。
傷付けるのを最小限にとか、自意識過剰もいいところだ。
恥ずかしい。なんか、胸が痛い。
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