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友達だと思ってた。 それも違った。 「………ナツ!」 「……………」 影から出てきた千夏ちゃんは、私を見ると目を大きくして驚いた様子。 聞かれちゃまずかったってことか。 そうだよね。 私を傍に置いて利用するには聞かれちゃまずいもん。 すべてが嘘だった。 友達は始めからいなくて。 好きだって言われたことも嘘。 何を信じればいいのかさえ分からなくなって。 「…ナツ!!」 そのまま学校を抜け出した。
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