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「その制服、○○高校だよな。こんなとこで何してるの?サボり?」 「……さ……サボりです……」 嘘ついたらあとが怖いかも…と思って、正直に話した。 すると、私の隣に座った雰囲気で、思わず身構えながら目をつぶった。 「…バカがつくほど正直だね。……あれ?」 「?」 「…君、ハンカチ娘。」 「…え?」 "ハンカチ娘"とか。よく分からないあだ名を付けられ、その人を見てみた。 ドキン!と胸が鳴った。 「……嘘……マックの君だ……」 「…ブッ!!……アハハハ!なんだよそれ!」 声を掛けてきた男の人は、捜し求めていたマックの君。 夢じゃないかと、ほっぺたをつねってみた。 「…いひゃい…夢やにゃい…」 「…おーい。大丈夫?」 「捜してたんです…ずっと…」 「……え?」 「…毎日マックに行って…捜してた…もう一度会いたくて…」 嘘ばかりの学校を抜け出して、求めていた人に会えた奇跡。 一日でいろんな思いがありすぎて、混乱してしまった。
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