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「…淡白だね。お母さん、何も言わなかった?」 「はい。大丈夫でした。」 「…ふーん。」 私の様子をマックの君は不思議そうに眺めていた。 「そういえば、俺を捜してたって言ってたよね。どうして?」 「えぇっ!?」 突然の会話転換。 ビックリした。しかも核心。 一目惚れだったって言えってこと? ……無理無理無理!!! 急激に顔が熱くなって俯いた。 「…ハンカチ返して欲しいってこと?」 「えっ!いや!違います!その!」 「あのマックに行ってたんでしょ?俺を捜しに。…そもそも何でハンカチ?逆ナン?」 「逆ナン!?違います!!」 「残念。」 クスクス笑ったマックの君。 …笑顔だぁ…カッコいい… また胸がドキドキし始めた。 「じゃあどうして?」 神様。…正直に言えってことですか。 二回目に聞かれた"どうして"は、私を追い詰めていた。
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