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金曜日、家に帰ったら携帯にたくさん着信とメールが来ていた。 全部千夏ちゃんからだった。 一瞬、心配してるのかとも思ったけど、私はもう騙されない。 ちゃんと学習する。 それから、珍しく母からの電話。 折り返しかけ直すと 『あんた、無断で学校休んだんだって?連絡来たんだけど。』 『…ちょっと体調が…』 『だらしないことしないでくれる?恥をかくのはこっちなんだから。 休むときは自分で学校に電話しろと言ってるでしょ。迷惑かけないでくれる? ちゃんと学費払ってやってるんだから、面倒起こさないで。』 『…はい。すみませんでした。』 と、冷たい口調で怒られてしまった。 いい子であり続けなければいけない自分。 学校で友達と思ってた人たちにどう接していいか分からない自分。 考えてたら、一日はあっという間だった。 とにかく、頭を空っぽにしたいことと、マックの君に会いたい一心で来た運動公園。 約束してた訳じゃないけど、宣言通りマックの君は公園に来ていた。 その姿を見て、ホッとした。 嘘、ついてなかったから。
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