7/10
前へ
/356ページ
次へ
テーブルにはホットコーヒー一つ。 左手で頬杖ついて、それを飲みながら外を眺めていた。 ただ一点を見つめるように 視線を動かさない。 それが切なくなるほど悲しそうな表情 今にも消えてしまいそうな… でも、そこに座ってるだけで存在感のある… 「……えっ!…ちょ……ナツ!?」 「…あの…これ…」 「………え?」 なぜだか分からない。 気が付けば、その男の人にハンカチを差し出していた。
/356ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2886人が本棚に入れています
本棚に追加