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論理にも詭弁にも聞こえる。 どっちか分からないけど、マックの君と接点が持てる。 「あのっ!」 「ん?」 「それは、僅かな希望があるってことですか!」 「プッ!僅かって…そうだね。ナツちゃんと話してて嫌悪感はなかった。 俺は君を知りたいと思ったからそう提案したまでだけど?」 「…信じていいんですか?からかってるとか、そういうのじゃないですよね?」 「……誰かに言われたの?」 「…え?」 「俺を好きだと言うわりに、妙に牽制してくるからさ。 …まぁいいや。からかってはないから安心していいよ。」 「本当ですか!」 「本当です。」 「じゃあ、メールとかしていいですか!」 「どうぞ。」 「電話も!」 「仕事以外ならいつでも取れるから。」 「彼女はいないんですか!」 「いたら、君を構ってないだろう?いないよ。」 「フルネームって何ですか!」 「三村冬馬。漢数字の三に村、冬の馬で冬馬。君は?」 「谷口夏です!夏休みの夏!」 「季節が真逆。俺たち、合うのかな?」 「…えっ!…そんなぁ…好きになってもらえるように頑張りますから…」 「プッ!!ハハッ!冗談だよ!…ほら、携帯貸して。登録してやるから。」 …うわ…夢みたい!夢みたい!!
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