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マックの君は、スピーカーで電話を取ったため、話してる内容が筒抜けで。 「あわわわわ!!!」 『…ナツ!?そこにいるの!?ナンパ男!ナツに代わりなさいよ!』 「やだね。」 『この野郎…そこどこかって聞いてんの!!』 「○○スポーツランド。」 『今から行くから正座して待ってなさい!!』 凄い剣幕で言い放ち切れた電話。 …ここに来る?…どうして? また利用したいって? 怖い。けど…大好き。 いろいろグルグル回ってて。 「…ブハッ!!」 なのにマックの君はまた笑ってるし。 「………どうして笑ってるんですか。」 「な…何してんの?ククッ!」 「何って…正座して待ってろって言ってたじゃないですか。」 「本当に正座するとは…アハハ!…別にしなくていいの。ほら、そこのベンチで待ってようか。」 「あの、もう暗くなるから…」 「ちゃんと警戒心持ってることは感心。ちゃんと駅まで送るから大丈夫。電話の子もあの様子だと本当に来るだろうし。」 終始にこにこしながら私に答えたマックの君。 出入り口のベンチに座って待つこと30分。
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