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バスが到着すると、直ぐに降りてきた千夏ちゃんが、正面にいた私を見付けて。
「…ナツーー!!あんたはどうして電話の電源切るの!話したいこと話せないじゃん!
心配かけさせるな!大バカ者が!!
あんたか!ナンパ男は!ナツに何し……
どぇええええ!!??マックの君ぃぃ!?
なんだ!どーなってんだ!!」
「…ブハッ!!」
「…千夏ちゃん、落ち着いて…」
「何なの!どーなってんの!マックの君にナンパされたってこと!?」
「違うよ!!」
「いや…ククッ……強ち間違いではない…ククッ!」
最早、笑い上戸のマックの君の笑いは止まらず。
話すのもマックの君の笑い待ち(?)になって。
「…あーー笑った…面白いね。ナツちゃんの友達。強烈キャラ。」
「ふん。…マックの君は失礼キャラですね!」
「ブハッ!…あー、ヤベェ…
…さてと。お嬢さん方、俺についておいで。」
「「??」」
そう言われて先を歩くマックの君の後についていき、5分ほど歩くと7階建てのマンションに辿り着いた。
「ここ、俺の自宅ね。そんでそれが俺の車。どうぞ乗って。送っていく。」
「ぅええぇぇ!?そんな!そこまで」
「ナツちゃんと俺は友達だろ?友達を送るって普通のことだから遠慮しないの。乗って。」
有無を言わさず後部座席に乗せられた。
マックの君が車を動かしながら喋り始める。
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