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ちょっとしかめっ面になった千夏ちゃんは、ブツブツ言い始めた。 その横顔は、ちょっとした般若だった。 「堂本からは私が守ってあげるから。ちょうど火曜日LHRあったしね。任せといて。 …で?ナツ。マックの君といつ再会できたの?」 「えっと…金曜日。学校サボってフラフラってさっきの公園にいた。 そしたら隣にいたの。ビックリした。カッコよかった!」 「え?今日もいるの、約束したの?」 「ううん。押し掛けてきたの。2日に一度、ここで筋トレと走ってるって。 ずっとモヤモヤしてたから来たの。そしたら本当にいた!カッコよかった!」 「ハイハイ。私と堂本のことで悩むの疲れてたから来たわけだ。」 「うん。ずっと走ってるの見てた!カッコよかったよ!」 「それで?」 「えっと、真剣に考えてくれるって!まずは知り合いから友達になろうって! 連絡先も交換してくれたの!夢みたい! 三村冬馬さんっていうの!26歳だって!」 「へぇ!凄い凄い!あんたにしては頑張ってるよナツ! 初恋は大事にしなきゃね。頑張りなよ?」 「初恋、大事!!」
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