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「そうそう。大人の男はいいよぉ?ナツ。安心できるし、冬馬さん車持ってるからドライブデートも出来るじゃん!」 「きゃーー!千夏ちゃん!どうしよう! しかもいきなり名前で呼んでるし!!」 「…冬馬さんは冬馬さんでしょ。ナツはなんて呼んでんの?」 「マックの君。」 「うわ。名前教えてもらったのに?そりゃないわ。呼んであげなよ。」 「…え…えっと…」 「冬馬さん。はい!言って?」 「と…冬…馬…さん……いやーー!!無理無理!恥ずかしすぎるよ!心臓出てくる!!」 「ストーーーーープ!!!」 「「え?」」 「あのさ、本人目の前にして、女子トークに花を咲かせないでくれる?…勘弁しろよ…」 と。運転席から声がした。 そう言えば、マックの君の車の中だった。すっかり忘れてた。 チラッと見ると、口元に手を当ててた。 金曜日にも見た光景。 ジーーッと見つめてると。 「ナツ?どうしたの?」 「金曜日にも見た。…千夏ちゃん、今のマックの君の顔、キュンキュンてするよね? これが萌えってやつでしょ?私、萌えてる!」 「……プッ!…アハハ!」 「どうして笑うの!?」 「いや、可愛いなって。どう?冬馬さん。」 「…あのね、大人をからかうんじゃない。」 「からかってません!真剣です!萌えてます!」 「ナツちゃん、君じゃなくて千夏ちゃんの方。参ったな…」 マックの君は、まだ口元に手を当てて。 千夏ちゃんは、ちょっと笑みを浮かべてマックの君を眺めてた。
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