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「ナツ。」
「んーー?」
「冬馬さんと友達になるってどういう意味か分かってる?」
「うん。今より仲良くなること。」
「それもあるけど、私と同じように接するってことだよ?」
「…えっと…?」
「何でも話せる友達になればいいよ。」
「…ああ!うん。マックの君がそう言ってた。いいことも悪いことも言い合おうって。」
「そっか。いつかあの話もしなさいね。」
「…どの話?」
「ナツの三大嫌悪対象。」
「ああ、あれか。分かった。」
なんか、急に真面目な顔になったからビックリしちゃった。
いいことも悪いことも話すなら、それも言わなきゃいけない。
「私はさ、恋人っていう存在は、異性で一番の親友だって思ってる。
積極的なことも消極的なことも、全部話せる相手が恋人だと思うんだ。
そう思いません?冬馬さん。」
「そうだな。確かにそうだと思う。」
「冬馬さんは、ナツの気持ちを知って真剣に考えてくれるんでしょ?
だったら"親友"になってあげてください。
この子、結構難しい子だから、捌け口が必要だと思います。その捌け口になって欲しい。」
「…努力するよ。」
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