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「ありがとうございます。そのついでですけど、この通りストレートなので、それだけは注意してもらいたいです。」 「……なるほど。ハハッ!厳しい言葉だね。」 「分かってもらえて光栄です。」 「ちなみに、俺の出す答えが否定的になることもあると思うが? 今の段階じゃ、俺の気持ちは純粋に興味だけだからな。 その場合はどうするよ?」 「…まぁ、見ててください。落ちますから。」 「ハハッ!大した自信だな。」 「その代わり、対等に見てくださいね?26歳の冬馬さん。」 「……怖…!頭がいい子だね。千夏ちゃん。ナツちゃん聞いてるけど大丈夫?」 「え?何ですか?」 「恐らく半分も理解してませんよ。」 「…私の話だったの?」 「うん。真剣に考えてくれるって約束はしっかり守ってくださいって念を押してたの。」 「なんだ。約束してくれたから大丈夫だと思うけど。たった2日だけど、嘘は聞いてないよ?」 「そっか。…あ、私の家直ぐそこです。ここでいいです。」 「了解。」 千夏ちゃんの家の近くに車を停めたマックの君。 千夏ちゃんは車を降りると笑顔で。 「ナツ。明後日、学校で会おうね。」 「うん。ラインするね。」 「分かった。冬馬さん、ありがとうございました。じゃ、またねナツ。」 「バイバイ!」 そしてゆっくりと車が動き出す。
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