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…本当なのに。 ストップかけられちゃって俯いた。 「で?三大嫌悪対象って?」 「ぅええぇぇぇ!?今言うんですか!?」 「だって、千夏ちゃん言ってたろ?親友になって欲しいって。 そういうのも理解した上で親しくなっていくんじゃないのかな。」 「そうですよね…あ…でも、暗い話だから、聞かない方がいいと思いますよ?」 「…千夏ちゃんには言ったのに?」 「…痛いところを突かないでください。」 「実際そうでしょ。」 飄々と語るマックの君。 私にとっては、口にするのも勇気がいるのに。 「本当に暗い話ですよ?」 「いいよ。どうぞ。」 「…えっと…私は嫌いなものが3つあって…」 「うん。」 「一つ目はお母さん、二つ目に火、三つ目に消防士です。」 「………消防士………」 「私、火事で父を失いました。」 そこからは、千夏ちゃんに話したことと同じ内容をマックの君に話した。 マックの君は黙って聞いてくれた。
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