3

25/60
前へ
/356ページ
次へ
「そうだ!…身長は?」 「178cm」 「体重は?」 「ヒミツ。」 「えっ!乙女ですね!」 「ブハッ!…何だよそれ。72くらいかな。最近量ってないから最後の体重ね。」 「えっと、お仕事は?」 「公務員です。」 「じゃあ、趣味とか!」 「趣味はスポーツ観戦かな。」 「スポーツ?好きなんですか?」 「うん。ジャンルは問いませんから何でも来いって感じで見てるな。」 「へぇ…ルールとか分からなくても面白い?」 「そういうのは、見ながら学んでいくの。」 「そっか。私もやってみよう!」 「はい、1分。今日は帰んな。」 「1分って早いです…」 「嫌いかもしれないけど、お母さんが待ってるだろ?ちゃんと帰らなきゃ。」 「…え?…あ、はい。分かりました。」 「……ナツちゃん?」 「あ、降ります!すみません。」 お母さんに男の人がいることや、自分への態度については話したけど、家にいないことは話さなかったんだった。 嘘はついてないけど。何だか心が落ち着かない。
/356ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2887人が本棚に入れています
本棚に追加