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「いろいろありがとうございました。また会いに行きますね!」
「ん。分かったよ。」
「今度は…火曜日か…学校だ…サボりたいな…」
「ナツちゃん!学校は行きなさい。」
「…はーい。」
「俺との約束。会いに来るのはいいけど、学校を休んでまで来ちゃダメ。いいね?」
「…はーい。」
「よし。じゃあ行って。」
「おやすみなさい。」
何だか寂しい。
今日が充実していたからかな。
「「……………」」
あれ。どうしたんだろう。車が動かない。
ちょっと目を上げてみると、車の窓が開いた。
「ナツちゃん。早く行って。」
「え?」
「俺を見送らなくていいから。」
「あ、はい。」
…ちょっとショックだ!
何気にさっさと行けって言われてる?
最後の最後にこれはないよ…
肩を落としながら歩き出し、マックの君と別れて2分後家に到着。
チラッと振り返ると、マックの君がまだいた。
手を振って一礼すると、ハザードランプが消え、車が動いて見えなくなった。
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