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どうしてこんな事になるんだ。
高校生活最後の一年
始まったばかりでこんな。
「今井さん好きな食べ物なに?俺オムライス。もちろんケチャップ派ね。後は、そうだな…」
愛野と喧嘩した理由だって、
上原さんに嫌われてる事だって
「甘いもんも好き。辛いやつはにが…て…」
「もう、うるさい。」
全部全部この男が私の前に現れたせいだ。
「なんで私に執着するのか知らないけど、いい加減にして。私はあんたなんか大嫌いだから!」
勢い任せに怒鳴りつけた私を見て、ポカンと口をあける佐山。
傷つけてしまったかもしれない。
一瞬だけ罪悪感を感じたが、これで私に関わらないでくれるならそっちの方が助かる。
私は日々を平穏に暮らしたい。
「俺は今井さんが好きだよ。ずっと。それにこれからも。」
「なっ…。」
一体彼の頭の中はどうなっているんだ。
この状況でまだいうか。
「そうやって嘘までついて気を引こうとして楽しい?昨日自分で言ったじゃない。引っ越してきたばっかりだって。私の事何にも知らない癖に…最低!猪バカ!」
「い、猪バカって…」
いてもたってもいられなくなり、
苦笑いを浮かべる佐山から逃げる様に
私は教室を飛び出した。
行き先はもう、決まってる。
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