プロローグ

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 ユイちゃんは、蒼い目をした女の子だ。髪の毛は烏みたいに真っ黒だ。転校してきたとき、クラスの仲間に苛められていた。それを僕は助けたんだ。  それからは、ユイちゃんと一緒に行動した。色々あったけれど次第に落ち着いた。  そうなったのは、千鳥神様のお陰だ。千鳥神様は子供に味方をしてくれる凄い神様なんだ。そのことは村人の会話を聞いて知った。伝説がどんな話だったか覚えていないのだけれど、周りの子たちも次第にちょっかいを出さなくなった。  だけど僕は安心仕切っていたんだ。  まさか、ユイちゃんが姿を消してしまうなんて思ってもみなかった。  その日、ユイちゃんは、別れ際に「また、明日ね」ってちゃんと言った。
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