プロローグ

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 僕も「またね」って手を振った。  それなのに、次の日、ユイちゃんは学校に来なかったんだ。  担任の先生は、ユイちゃんは引っ越ししたのだと言ったけど僕は信じなかった。  学校が終わるまで我慢して、僕は野道を全力で走って、ユイちゃんの家へ向かった。  ユイちゃんの家は、古びた一軒家で、百年の歴史がある。  瓦はユイちゃんが引っ越してきた時に変えたので太陽にきらきら光っていた。インターフォンもユイちゃんが引っ越してきたときにつけたと聞いている。  僕は玄関に急いでインターフォンを押してみる。
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