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「浜崎部長……クライアントに報告終わりました」
「おっお疲れ様。手が空いてるなら、すまないがこの書類の誤字チェックした後、コピーいいかな」
「はい」
浜崎部長は自分の書類をふらふらになりながら打ち込んでいる。
「それにしても、美国は確かに迫力あるなぁ。お前がらの事が噂になってたが、嘘じゃなかったんだな。負けるなよ」
「……? 美国部長は今日はいつもより優しくて穏やかでしたよ。それに私たち和解しましたよー」
「……あれて優しい……。お前苦労してるな」
目が点になった浜崎部長がパチパチと瞬きしているのが少し可愛かった。
定時時刻になっても、目が血走りながら書類を打ち込んでいる浜崎部長に先に帰りたいとも言えず、手伝っている。
外国でしか取引してないタイルの輸入についての報告書らしい。
浜崎部長も部長で大変だなって思う。
「失礼するぞ」
だけど定時時刻になって数分。
どう見ても定時で飛び出して私の元にやってきた美国部長が立っていた。
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