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悦子の提案で影を相手に見立て、花一匁が始まった。
何度も何度も繰り返し、これで最後にしようとした時、異変が起きた。
三人の影が同じ動きをする最中、いつしか悦子の影だけが徐々に大きく揺れていく。
何も気付かない美佐代と由江。悦子だけは気付いた。
『何で私の影だけ変なの?』
そう思った瞬間、黒い影から二本の腕が現れ、悦子の足首を掴んだ…。
「ヒッ...やだ..なん..で……」
悦子は、ゆっくりと影の闇の中へと引きずり込まれて行った…。
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