Final

生まれつき
ヒトアレルギーの遺伝子だから
shotyou ハートは
サイバー攻撃 曝される毎日です

拝啓ママ
「もう終わり!!」って叱ってよ
コンセントを抜いてくれ
昔みたいなママのその手で

ゲームのなかのボクってば
いつだってレベルが高いから
この世界に敵はいないし
低レベルの味方なら要らなくて

わりと孤高な夜なんですけど
独りで遊ぶの慣れました

火炎ビンを両手に持って
ネモフィラ畑の真ん中で
オイルの匂いにイカされたまま
バタフライで天国 目指しても

アコーディオンみたいな息継ぎが
胸に無数に穴を空けるから
たまらず街の真ん中に投下したのは
涙や涎や鼻水ばっかりで
誰も同情してくれませんでした

確かめられれば確かめられるほど
萎えてしまう病的な友愛に冒される前に
ファイヤーウォール 炎上させて
その他大勢を
道連れにしたかったのにな

アー神様、愛を一膳、恵んでください。

思い込みが激しくて
作り込まれた愛のメモリー
カードから
溢れんばかりの
美しきフォールスメモリー

ハピネスなんて悲劇のなかの劇中歌
シャラララシャラララ唄わされてる
踊らされてる操られてる

この物語はノンフィクションでも
極めて苛酷なファンタジー
シンクロ率120ッパー越え
いちどきりのリアルなドリーム

”ダマされたら負けよ”の世界

振りかざした手からは
結局

光の球は出てこなかった

最期にはボタン一つでハイになるから
それをみんなわかっているから
だから独りじゃ寂しいから
仲間を募って彷徨い歩く

星の上にて 星空の下を

ダマされまい ダマされまいと
ジョーカーばかりに気をとられ
見落とす亀裂 真のナンチャラ

終わりにしよう
終わりにしよう

産まれる感情が 棒読みになる前に
声がロイドになる前に
復活の呪文に 呪われる前に

この人生はFinalturn

托鉢気分で祈っていても
器に涙がたまるだけ