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「よっこいしょーっ!」
キラキラと輝く、新緑の山々。
仄かに香る、土の香り。
澄んでいる空気。
「やっぱり、自然って素晴らしいッッ!」
本日、都会から“摩可泪町”(マカルイチョウ)という、ちょっと変わった町に引っ越してきました。
名前を波立藺(ハリュウリン)。16歳。
一人暮しをすることになった私は、ここに来ることになってしまった。
何故、
それは、両親が失踪したから。
私が言うのもなんだけれど、親バカだった。
両親は、共働き。そして、ラブラブなのだ。ウンザリするほど。
失踪した日は、世界一周旅行に行くから~って、笑顔&ラブラブで出て行った。
いつも通り、すぐにメールか電話でウンザリするほど←(二回目)の話をされるなぁ。と思っていたのだが、三日もそれがなく、さらには一月も連絡がつかず。
さすがにおかしいと思い、警察に届け出を出した。
しかし、一向に見つからず。
しょうがないので、そこそこお金持ちである、祖父に連絡を入れ←(こっちは、孫溺愛である)、すると、
「そうかそうか、では別荘の一つに住むといい。」
と言われ、普通の生活に飽き飽きしていたため、二つ返事で了承した。
そんな私は、少し特殊だった。
ミーミーミー
キャハハハ
た……たすけ……
「あー、もー、今度は何?!」
霊感がとてつもなく強かった。
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