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「俺は、その遊びをしないで待っていろといったはずだ」
「む、向こうから遊びたそうに……」
次の瞬間だった。
樹丈が巨体を震わせると、前のめりに地面に崩れ落ちたのだ。
「何が起きたんですの?」
鈴子には全く見えなかったのだろう。
今度は注目してたんでなんとか……。
剣を手首で返し、その柄の根元部分を樹丈に叩き込んだのだのだ。何発の部分に至っては、全くわからなかった。
次の瞬間には、ヴォルヘイムは剣を鞘におさめていたからな。
フル装備の銀の鎧を着てあの動きかよ……。
空いた口が塞がらないというのは、このことをいうんだろう。
「ルース!」
「えー! マジかよー!」
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