第18話【何者であろうとも】

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「俺は、その遊びをしないで待っていろといったはずだ」 「む、向こうから遊びたそうに……」  次の瞬間だった。  樹丈が巨体を震わせると、前のめりに地面に崩れ落ちたのだ。 「何が起きたんですの?」  鈴子には全く見えなかったのだろう。  今度は注目してたんでなんとか……。  剣を手首で返し、その柄の根元部分を樹丈に叩き込んだのだのだ。何発の部分に至っては、全くわからなかった。  次の瞬間には、ヴォルヘイムは剣を鞘におさめていたからな。  フル装備の銀の鎧を着てあの動きかよ……。  空いた口が塞がらないというのは、このことをいうんだろう。 「ルース!」 「えー! マジかよー!」
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