第18話【何者であろうとも】

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『足を引きずってるノ』  しょうがねぇんだろ。  そんなことより……こいつら一体なんなんだ?  俺は注意深くヴォルヘイムをリーダーとする連中を観察する。  名前がわかったやつらだけでも、ヴォルヘイム、樹丈、ルース。一癖も二癖もある様な人物ばかり。  傍観していた女二人と、男が一人。こいつらも、面構えだけで、危険なオーラがプンプンしている。  剣をおさめたヴォルヘイムは、そのままなんの迷いもなく、岩清水の前に立った。  チーター仮面岩清水。  表情はその仮面の奥だからわからない。だが、その目がヴォルヘイムの一挙手一投足を、じっと見張っているのは間違いなかった。
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