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「質問いい？」
問いかけておいて、理沙は返事を待たなかった。
「迷宮に何しにいくの？」
理沙に怖いものはねぇのか！？
どう考えたって割り込むタイミングじゃねぇだろ。俺は【滅魂】を握る両手にジワリ汗がにじむのを感じていた。
ことがおさまったと思ったのに、また、緊張する羽目になるとは……。
ったく、うちのリーダーは。
また、一悶着あるかと思ったが、ヴォルヘイムの回答は簡潔だった。
回答したってことだけで、結構驚きだったけどな。
「青銅の竜を倒すため。探索、そして戦闘。それ以外に理由などない」
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