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「それはそうかもしれないわね。でも、アタシが聞いているのは、【今】迷宮に入る理由よ」
「……」
ヴォルヘイムはじっと理沙を見つめ、理沙も目を逸らさずそれを受け止めた。
「なんのことかわからんな。さぁ、そこをどいて貰おうか?」
さすがの理沙も今度ばかりは引き下がった。
スッと足を引いて、道を譲る。
ヴォルヘイムはそのまま歩みを進めたが、去り際何かを理沙に耳打ち。
彼に従う仲間たちがそれに続き、今の一連の騒動は終了。
九尾がフワフワと空を漂いながら、笑っている。
『ほほ、迷宮に入る前から騒がしいことじゃノ』
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