1159人が本棚に入れています
本棚に追加
……本当だよ。モンスター相手じゃなく同じ冒険者相手に、なんで、こんなに緊張しなきゃなんねぇんだか。
俺は鈴子や健人と一緒に、理沙に駆け寄ると、理沙は眉間にシワを寄せていた。
「……どうした?」
「どうしたもこうしたもないわよ。あいつ、去り際なんていったと思う?」
さっきの耳打ちのことか。
俺はわからないので、正直に首を横に振った。
「『遊びの冒険なら、首を突っ込む場所はわきまえろ』だって。失礼しちゃうわよね」
そりゃ、理沙が怒るのは無理もない。
「こっちだって、遊びで遊んでるわけじゃないわ。真剣に遊んでるのにね」
遊びは遊びなのかいっ!
迷宮の中にいる。
久し振りの迷宮。
最初のコメントを投稿しよう!