第20話【あり得ないがあり得ない】

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 鈴子の答え。 「竜を倒す倶楽部だからではないですの?」  目的は目的だから論が一票。  理沙は拳を握る。 「愚問ね。そこに山があったら登るでしょうが」  ……理沙、真っしぐらが一票。  健人の答え。 「楽しいからかなぁ」  楽しけりゃいいが一票……って、いつもの健人のご意見過ぎ。  俺は最後に残った同行者に聞いてみる。 「アンタの考えはどうなんだ?」  その人物は横目で俺をチラリと見つめてきた。  不審さを隠そうともしない。  その人物は【新月隊】三番隊隊長の早坂紅葉。
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