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大事なのは、自分がどうしたいか……か。
俺は滅魂に手をかけると、それをスラリと引き抜いた。
「あら、珍しく鋭いじゃない?」
理沙が笑っている。
「俺だって鍛えられてんだよ」
「それは頼もしいわね」
理沙も魔剣【ハヤブサ】を引き抜く。
「お客さんだな……」
武者震いを押さえつけ、小さく笑みを浮かべる。
正面の闇の向こうをにらみつけ、血の高ぶりを感じていた。
前方からは、何者かが近づいてくる物音が聞こえていた。
噂をすれば、モンスターってわけだ。
『上手いつもりかノ』
そりゃもう、百点満点だろ!
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