第22話【地面から】

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『将五っ!!』  九尾の声に、滅魂の切っ先を下に向ける。  続いてやってきたのは、とんでもない衝撃と手応え。  まるで砲丸投げの鉄球を、滅魂で受け止めたんじゃないかと思うくらい。  両腕が負荷に耐え切れず、衝撃が後ろに走り抜ける。  弾き飛ばされた体。  衝撃を殺すために、両足で地面を噛んで、流れる体を食い止める。  口元を拭うと赤い血が滲んでいた。  体の一部か、刀の柄か、何かが口元にぶつかったらしい。  知らない。 「やってくれんじゃねぇか……」  無意識的に笑っていた。 『将五、鎧を外せば妾が協力……』
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