第22話【地面から】

3/6
前へ
/475ページ
次へ
 馬~鹿、こんな程度のモンスター相手に、お前の力は借りれねぇよ。  俺は左手を強く握り締める。  そこには【無職の籠手(左)】が装備されている。これに無職の鎧。無職シリーズ×2。相乗効果で俺の体は、軽くなってる。 「無職、舐めんじゃねぇ!」 「これまた、しまらない台詞ですわね」 「ほっとけ!」  鈴子と漫才しながらも、俺は進む。その先に地走りの背ビレが見えていた。  地走り。  奇怪なモンスターである。  その名のごとく、地中をそれこそ本当に海の様に泳いでいる。  ザ・理屈無視。  そんなことくらいじゃ、もう驚かないくらい耐性がついてるけどな。  ここはどこだ? 不思議と危険、冒険とワクワクの青銅の竜の迷宮。
/475ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1159人が本棚に入れています
本棚に追加