第22話【地面から】

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 一閃!  確かな手応えが、手に残っていた。  通り過ぎた地走りが、真っ二つになって地面に転がった。 『ホームランじゃノ!』  どうだ、九尾。俺の実力は! 『最高のホームランは、手に全く手応えを残さぬというでノ』  うるさい。  刀妖怪、うるさい。 「かがめっ!」  横あいから飛び出てきた人影に、組み伏せられる様に、地面に転がる。  なんだか、衝撃と同時に、柔らかな感触もあり。
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