第22話【地面から】

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 振り返ると紅葉だった。  感覚でわかったが、さっきまで頭があった場所を、地走りが通り過ぎていった。 「死にたいのか!」 「わりぃ、ちょっとした油断だ」  反省はするが、怪我もなく被害はなし。ちょっと地面にぶつかった時に痛かったくらい。  怒られても、俺的に問題点はまるでなし。  紅葉はなぜか、無言で、俺の顔をじっと見つめている。  ……な、何か?
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