第3話【動かない】

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 目をつぶり、口を動かし、何事かを呟いている。  次の瞬間、両手に巻いた鎖が浮かび上がる。 「アオ?」 『オウヨ!』  呼びかけに応えたアオが、自分の胸のカバーに手をかける。  鎖の先端が、開いて剥き出しになったアオの胸の中に吸い込まれていき、鎖の先端が中に入ったのを確認したアオはカバーを閉じた。  鎖の逆側は作成中のロボットに絡みついている。 「起動しやがれ!!」  そう源内が叫んだ次の瞬間、アオから始まって、鎖に紫色の光が走り、それが作成中のロボットに伝わっていく。  ビリビリという電気が走る音。
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