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どうしたら、ロボットが動くのかという理沙の問いかけに、源内は左手の親指を立てて、作成中のロボット頭の中心を指差した。
つまり、不思議鉱石【ヴァジュラ】を。
「前にも説明したが、これが俺のロフトシリーズの核になる、ヴァジュラだ」
俺は隣で、腕組みしていたアオを肘でつつく。
「ナンダ、クソ人間」
「お前の中にもあれが入ってるんだろ?」
「当然ダ」
「なら、なんでお前は動いて、あの新しいロボットが動かないか、わかんないのか?」
アオはジトッとした目線で、俺を見つめた後、こうのたまわった。
「知ルカ。俺様ニ、ワカルワケナイダロ」
安定の口の悪さ。
イラッとくるが、突っ込みを入れていると、話が進まないのでここはスルー。
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