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「いいか、こいつはどう足掻いたって、人間にゃ作れない代物なんだ。神が作った石なんじゃないかと、俺は思っているくらいなんだぜ」
「神ノ意思ノ石~。ギャハハハ」
うるせぇ。
アオ。うるせぇ。
『意思の石~じゃノ』
刀妖怪が……。
「つまり、人がどうこうしようが、こいつが動きたいと思わなきゃ動かないってわけだ。そりゃ起動する手伝いは出来るが、俺に出来るのはそこまで」
源内は手を伸ばして、ヴァジュラをピンと指先で弾いた。
「全てはこいつが決める。そういうことだ」
「じゃあ、どうしようもないってこと?」
「まぁな。で、ここで相談なんだが、ヴァジュラは動かない、いつ動くかもわからない。この状況でもまだ、こいつが欲しいのに変わりはないか?」
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