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「いいだろう、いい根性だ」
そして右手を挙げた源内の手から、再び鎖が生き物の様に伸びる。
左手からは同じ様に伸びた鎖がヴァジュラに伸びていき絡みつく。
右手の鎖の先端は、理沙の目の前でユラユラと揺れていた。
「……これをどうしろっていうの?」
「それはだな……」
「俺様ガ説明シテヤロウ!」
『出おったノ』
楽しそうに笑っている九尾以外、白けた冷たい目線を送っているが、アオはお構いなし。
「ソノ鎖ヲ使ッテ思イヲ、ヴァジュラニ送リ込メ。モシカシタラ、目覚メルノガ早マルカモ知レナイゼ」
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