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「終わりでいいのよね?」
源内は肩をすくめた。
「後はヴァジュラ次第だ。何を祈ったかは知らないがな」
と、源内は鎖をまた元の様に収納する。
「源内、金、金!」
アオが源内を促すと、源内はあらためて理沙に向き直った。
「そういや、忘れていたな」
差し出された右の手のひらを、理沙は不思議そうに見つめている。
「何それ?」
「ハァッ!? 何、じゃねぇよ、金だ金。キャンセルは出来ないっていっただろ。日本円で3千万円分、きっちり払って貰うぞ」
ちらりと理沙は、横目でこっちを見てくる。
いやいやいや、見られても困るぜ?
理沙は小さくため息をついて、キッパリといった。
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