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閑話休題。
時と場所は変わり。
「やぁ、それはぜひ直で見たかったなぁ」
そういったのは、健人である。
「別に払わないっていってるわけじゃないのに、心狭過ぎよね」
「そうですわ。ワタクシのお姉様が、お約束をたがえるはずがございませんわ」
「……『ワタクシの』?」
理沙は、横目で鈴子をじっー。
鈴子はその視線に気づいて、恥ずかしそうに頬を赤らめてみたり……って、なんだこりゃ。
んなこたぁ、どうでもよくて。
「ま、久遠の野郎が、あれっきり全然捕まらないんだから、しょうがねぇよな。約束の金の話も、向こうから連絡するっていったきりで、音沙汰がねぇし」
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