第6話【お腹を満たすついでに】

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 閑話休題。  時と場所は変わり。 「やぁ、それはぜひ直で見たかったなぁ」  そういったのは、健人である。 「別に払わないっていってるわけじゃないのに、心狭過ぎよね」 「そうですわ。ワタクシのお姉様が、お約束をたがえるはずがございませんわ」 「……『ワタクシの』?」  理沙は、横目で鈴子をじっー。  鈴子はその視線に気づいて、恥ずかしそうに頬を赤らめてみたり……って、なんだこりゃ。  んなこたぁ、どうでもよくて。 「ま、久遠の野郎が、あれっきり全然捕まらないんだから、しょうがねぇよな。約束の金の話も、向こうから連絡するっていったきりで、音沙汰がねぇし」
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