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お世辞抜き。
本当にそう思う。
俺は、横で立っていた紅葉の肩が震えているのに気がついた。
「紅葉……」
かけようとした言葉が止まる。
紅葉の両目から、涙があふれていたからだ。
「ロスコー……」
『む……』
紅葉の顔を見つめていたロスコーの動きが止まる。目を見開き、じっと紅葉の顔を見つめた。
『ま、まさか……!?』
「そうよ、アタシよ。……紅葉。……ロスコーお爺ちゃん!」
話の流れが見えていないのは俺だけらしく、ロスコーと紅葉はお互いにじっと見つめあっている。
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