第64話【英雄の最後】

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『よい名じゃ。……では、桜井将五! 我が命を全てを注いだ、この名刀【桜花】を【アグン・ブロンテ】の額に打ち込むことを約束して欲しい。それで全てが終わる!』  色々といいたいことはあったけどな。  ロスコーに時間はないのは明白だ。  俺は無言で頷いた。 『感謝する』 「ロスコー!」  紅葉が、涙を流してロスコーの名前を呼ぶ。  ロスコーは最後に紅葉に、優しく笑いかけた。 『お主に会えてよかった。幸せになるのじゃぞ。さぁ、我が全てを注いだ【桜花】……受け取れぃ!!!』  ロスコーから光が立ち上り、桜花にむかう。  その光が激しくなり、最後は閃光。  そして、英雄ロスコーは完全に消えた。
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