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『よい名じゃ。……では、桜井将五! 我が命を全てを注いだ、この名刀【桜花】を【アグン・ブロンテ】の額に打ち込むことを約束して欲しい。それで全てが終わる!』
色々といいたいことはあったけどな。
ロスコーに時間はないのは明白だ。
俺は無言で頷いた。
『感謝する』
「ロスコー!」
紅葉が、涙を流してロスコーの名前を呼ぶ。
ロスコーは最後に紅葉に、優しく笑いかけた。
『お主に会えてよかった。幸せになるのじゃぞ。さぁ、我が全てを注いだ【桜花】……受け取れぃ!!!』
ロスコーから光が立ち上り、桜花にむかう。
その光が激しくなり、最後は閃光。
そして、英雄ロスコーは完全に消えた。
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