第66話【過去の葛藤】

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 久々に、喋った九尾のやつはいつの間にか寝てる。  美味しそうな夢で何より。  寝顔はにやけてだらしなかったが、可愛らしくはある。 「アグン・ブロンテが目覚めるまでにはまだ時間はあるわ」  根拠は聞かなかったが、俺は紅葉のその言葉を信用することにした。  ゾンビやロスコーとの戦闘で受けた怪我を含め、俺の消耗が激しかったこと。もちろん、紅葉も、ここにたどり着くまでに、死者たちの襲撃を受けており、無傷というわけじゃない。  アグン・ブロンテ、及び、イメルダとロブ。  大事な戦闘はこれからなのだ。  加えて、このルバーラントで、こんなに安全な場所はないんじゃって判断から、思い切ってここで休憩を入れることになったというわけだ。
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