第1話【再開は怒りより始まり】

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 いつもの破廉恥鎧じゃ、多分、この話している相手は、鼻血を出してぶっ倒れて、まるで話にならなかったに違いない。 『こんな有様では、逆に、話にならぬ方が良かったのではないかノ?』  それもまた、違いないけど。  後悔は、いつも、先に立たず。  ちーん……。 「だ、だから、俺だってどうしようもねぇんだって」 「何が、どうしようもないわけ」 「何がって、そりゃあ……」 「あのね、そんな時のための、根性論でしょう? 為せば成る、成さねばならぬ、何事も。気合い……足んないんじゃないの?」 「ぐっ……」  可哀想に。  この完全に押されまくっている人物は、例の変態【マッドサイエンティスト】。
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