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いつもの破廉恥鎧じゃ、多分、この話している相手は、鼻血を出してぶっ倒れて、まるで話にならなかったに違いない。
『こんな有様では、逆に、話にならぬ方が良かったのではないかノ?』
それもまた、違いないけど。
後悔は、いつも、先に立たず。
ちーん……。
「だ、だから、俺だってどうしようもねぇんだって」
「何が、どうしようもないわけ」
「何がって、そりゃあ……」
「あのね、そんな時のための、根性論でしょう? 為せば成る、成さねばならぬ、何事も。気合い……足んないんじゃないの?」
「ぐっ……」
可哀想に。
この完全に押されまくっている人物は、例の変態【マッドサイエンティスト】。
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