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いずれ、俺たちの仲間になるのなら、どんな思いから生まれるのか、知りたいと思って当然である。
「知りたいですわ」
「興味津々ってところかなぁ」
「もったいぶってないで、早く教えてくれよ」
知りたいかという理沙の問いかけに、異口同音に俺たちは頷いた。
理沙は小さく、ふふんと鼻を鳴らして、こう答えたんだ。
「決まってるじゃない。アタシの大事な仲間を守ってくれる子に育ってくれる様にってことよ」
……こういう時、なんていえばいいんだろうな。
自分でもわかるくらい顔が熱くなったのは、理沙ってやつの魅力を感じたからなのだろう。不意打ち気味に、ストレートに見せやがって、全く……。
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