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『将五は、十人並みじゃからノ』
……意味、わかっていってんだろうな?
『褒め言葉ではないのかノ』
か、絡みにくい……。
まぁ、いい。九尾は置いておいて、話を進めよう。
「レンツェ、どう、調子は?」
理沙が笑顔で問いかけると、レンツェは小さくため息をついて、苦笑を返した。
「毎日、とんでもなく忙しいよ。ここで仕事して、祭りの準備や稽古、体は鍛えなきゃいけないから、合間を見つけちゃ訓練。一日ってこんなに短いんだっけってのが、正直な感想だね」
うわぁ、ハードスケジュールだな。
「アンタたちには悪いけどね。おかげで、迷宮に潜れてないんだろ?」
そう、レンツェのいう通り。
マリーネに頼まれ、エリシャ救出のために動いたあの事件より約1ヶ月。俺たちは、本格的な迷宮のアタックは一度も行なっていない。
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