第8話【バラすな】

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 ここで持ってきてもらったビールを、グビッとやった圭介が一言。 「知ってるか、レンツェのやつ女神役をやるんだぜ?」  目を輝かせる俺以外の連中。  もちろん、顔を赤くして、レンツェが圭介を怒鳴りつけたのも拍車をかけている。 「こ、こら、バラすなっていっておいただろ!」 「いいじゃねぇか。どうせ、当日にはバレちまうんだから」  ま、圭介のいうことはもっともで、どうせ、祭りでレンツェが出し物に参加するとなれば、全員で見物しにいくのは間違いない。  俺はまだ、若干顔を赤くしていたレンツェの顔を眺める。  女神役ねぇ。  エルフの血の混じった男装の似合う女の子。  それが女神役をやるという。  レンツェにピッタリじゃねぇか。
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