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理沙は何かを決断した様に、大きく頷いた。
「よし、カレーにしよう」
といって、通りに多数出ている、屋台の一つを見つめている。
戯けた字で『ドラゴンカレー』とかかれた屋台である。
『むぅ、美味そうじゃノ……』
九尾の呟き。
おねだり品が決まったかもしれねぇな。カレーって出前で美味いのあったかなぁ。
幽体である九尾に、ご飯を味合わせるのは結構気を使うことなのである。
しかし、ドラゴンカレーとは、センスがあるんだかないんだかって名前だよな。
看板にも煌びやかなドラゴンが、文字の間を縫うように体を這わせている。
「結局、飯食べるのか?」
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