第10話【腹ごしらえは?】

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 理沙は何かを決断した様に、大きく頷いた。 「よし、カレーにしよう」  といって、通りに多数出ている、屋台の一つを見つめている。  戯けた字で『ドラゴンカレー』とかかれた屋台である。 『むぅ、美味そうじゃノ……』  九尾の呟き。  おねだり品が決まったかもしれねぇな。カレーって出前で美味いのあったかなぁ。  幽体である九尾に、ご飯を味合わせるのは結構気を使うことなのである。  しかし、ドラゴンカレーとは、センスがあるんだかないんだかって名前だよな。  看板にも煌びやかなドラゴンが、文字の間を縫うように体を這わせている。 「結局、飯食べるのか?」
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