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俺が問いかけると、振り返った理沙がニヤリと笑う。
「まずは腹ごしらえからでしょ」
「……ってことは?」
無駄とは知りつつ、念のため確認。
答えは満面の笑みと共にやってきた。
「迷宮を探りにいくに決まってるじゃない!」
でしょーね!
圭介の野郎、好奇心の塊なんだから、あんな気になることをいったら、そりゃ猫まっしぐら、理沙まっしぐらってことになるに決まってるじゃねぇか。
「鈴子もちゃんと食べなさいよ」
「はい! お姉さま」
と、声をかけられた鈴子は、ぴょこぴょこ飛び跳ね、理沙の後を追う。
それに無言で追随したのは、健人である。
「いやいや、お前はもう食っただろ?」
「ん~、でもまだお腹減ってるんだよねぇ」
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