第10話【腹ごしらえは?】

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 俺、カレー(辛さ、気分)。  …。  ……。  ………。 「いやいやいや! おかしいだろ、どう考えても! もう一度いうが、どう考えても!」  理沙と鈴子は、わざとらしい意外そうな表情で首をかしげている。 「何かおかしなとこあるー?」 「少しもございませんわよ、お姉さま」 「はぁ!? なんで俺だけただのカレーなんだよ。なんとかドラゴンとかないのかよ。それに! 辛さ。なんだ、気分って。適当にもほどがあるだろ?」  肩をすくめる理沙と鈴子。  諦めて視線が自然に向かった先、健人がニッコリ微笑んでいる。 「いいねぇ、将五。あえて面白い方を取るなんて、流石だねぇ」  ……あ、もうこれ、めんどくさいやつだ。
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