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俺、カレー(辛さ、気分)。
…。
……。
………。
「いやいやいや! おかしいだろ、どう考えても! もう一度いうが、どう考えても!」
理沙と鈴子は、わざとらしい意外そうな表情で首をかしげている。
「何かおかしなとこあるー?」
「少しもございませんわよ、お姉さま」
「はぁ!? なんで俺だけただのカレーなんだよ。なんとかドラゴンとかないのかよ。それに! 辛さ。なんだ、気分って。適当にもほどがあるだろ?」
肩をすくめる理沙と鈴子。
諦めて視線が自然に向かった先、健人がニッコリ微笑んでいる。
「いいねぇ、将五。あえて面白い方を取るなんて、流石だねぇ」
……あ、もうこれ、めんどくさいやつだ。
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